2017-01-19

インター校生は日本式の学習をどう進めるべきか(小学校高学年以上編)

連載コラム – 海外子女教育でよくある話

前回に続いて、インター校の勉強と日本式学習の両立について考えたいと思います。今回は小学校高学年以上(中学生・高校生も含む)でのケースを中心にお話します。

国語の注意点

 ある程度母語が確立され、様々な知識を取り込むことができる段階になりますが、国語に対する苦手意識が強いと、日本語を通じて得られるはずの知識が欠落するだけでなく、上の学年で必要となる高度な学習内容に対応できなくなってしまいます。だから国語を敬遠してしまう生徒は、途中まではよくても上の段階で伸び悩みます。インター校では英語が中心だから、英語力を伸ばすことだけに目が行きがちですが、国語力はその下支えになる存在なので、決して軽視してはいけないのです。

 また帰国生入試では、作文や小論文が試験科目の中に入っているケースが多々あります。特に帰国生入試の場合、単に「文章が書ける」のではなく、「中身がある文章が書ける」ことが求められます。テクニックではなく本物の力が問われるので、数週間の対策で何とかなるものではありません。だからこそ作文や小論文への対策は、中長期的な計画を立てて、開始時期を考えておきたいものです。

算数・数学の注意点

多くの日本人はインター校で「MATHは得意」と思っていますが、学年が上がると日本式とのギャップは大きくなり、たとえインター校でのMATHは優秀でも、日本式の数学にはついていけなくなるケースは多く見受けられます。日本の中学・高校に進学する生徒は、日本式の算数・数学をしっかり勉強する必要があります。まだ先が決まっていない場合でも、インター校の勉強だけでは学年が上がるにつれて伸び悩むことが多いので、日本式の数学をやっておきたいものです。

 また帰国生大学受験で理系を目指す場合、たとえ帰国生入試でも日本式の数学が問われます。その場合、中学からの継続的な学習が絶対必要であることを念頭に入れてください。

英語の注意点

インター校に入学して間もない段階では、先生の話や学校の授業内容を理解することに精一杯で、毎晩遅くまでレポート課題等に追われる生徒が多いものですが、ある程度の段階になると英語で苦労することは少なくなります。

しかしそれで安心してはいけません。国語の話にもあったように、上の学年になれば学習内容が高度になり、それに対応できるよう単語力や文法を身につけなければ吸収できなくなり、伸び悩みます。特に文法については、帰国生入試で問われるだけでなく、今後学習する内容をより効果的に理解するためにも、しっかり身につけておきたいものです。(大塚)

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