2016-10-15

インター校生は日本式の学習をどう進めるべきか(小学校低学年編)

連載コラム – 海外子女教育でよくある話


インター校に通う生徒にとって、インター校の勉強と日本式の学習を両立することは大きなテーマになります。在籍する学年によって、インター校に通っている年数によって、様々なポイントが考えられますが、今回は小学校低学年でのケースを中心にお話したいと思います。

①国語の注意点

まだこの段階では母語が確立されていないので、学習言語が英語に偏ってしまうと、日本語に対する抵抗感や恐怖心が芽生えて、それが年を追うごとに膨らんでいきます。日本語は英語に比べて漢字があるから難しく見えてしまい、学年が上がれば字数が増え複雑になるので、初期の段階でつまずくと後でかなり苦労します(カタカナも要注意です)。

そうならないよう、早い段階から少しずつ、本などを通して日本語に触れる機会を持つべきです。字を見て読むことがスタート地点なので、本は絵本でもマンガでも構いません。

また学校で使う言葉が英語だから、家でも英語で話したがる生徒がいますが、その理由が「日本語を使うのは面倒」のようにネガティブなものならば、意識的に日本語で話をしてください。日本語でも英語でも、楽しいイメージを持つことができればどんどん使いたくなります。そしてそのきっかけは(この段階では)できるだけ大人側が与えていく方がいいのです。

①算数の注意点

在籍する学年によって差はありますが、インター校で学習する算数は、日本式の算数に比べて易しく感じられます。そのためインター校に通う日本人の多くは、「算数はできるから心配ない」と思いがちです。しかし日本式の算数を学習していないと、計算のスピードに差が出てきます。

特に大きなポイントになるのが、「かけ算の九九」です。日本では当たり前のように九九を覚えますが、インター校ではかけ算をたし算で計算してしまうので(例えば6×3=18を6+6+6=18で計算する)、いつまで経ってもかけ算で時間がかかってしまい、さらにわり算でもっと時間がかかってしまいます。つまり学年が上がるごとに、その影響が大きく表れてしまうのです。

タイミングとしては、小2の後半から九九が始まります。インター校に通う生徒も、インター校で在籍している学年に関係なく、日本の学齢で小2後半になったら九九を覚えましょう。

②学習時間について

このように、インター校でやらないことをご家庭でやらなければいけないし、さらにインター校の課題や他の習い事も含めると、学習量の負担はどうしても重くなります。しかし小学校低学年の段階では、体力的な限界を考えると、長時間にわたる家庭学習や習い事による過密スケジュールは、かえって逆効果になります。集中力が持続できない状態で勉強しても、学習姿勢は悪くなり、余計に時間がかかり、ミスは多発し、モチベーションがどんどん下がってしまいます。そしてその影響は次の学年での伸び悩みにつながってしまいます。

さいごに

この難しい状況を解決するためのカギは、「完璧を求めないこと」、「優先順位を決めること」、そして「楽しく学習すること」だと思います。お子様の家庭学習で息が詰まってしまいそうなときは、是非お早めにご相談ください。宜しくお願いします。(大塚)

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