2015-11-09

模試の結果と上手につきあう方法

連載コラム – 海外子女教育でよくある話


前回は「模試の結果をどう見るか」というテーマで書きましたが、頭では分かっていても結果を見るといろいろな感情が湧き出るものです。そこで今回は、「模試の結果と上手につきあう方法」と題して、どのように気持ちをコントロールすべきかを書いていきたいと思います。

① 点数が低くても怒ってはいけない

もし本人がふざけて受けたなら別ですが、本人が精一杯頑張ってやった結果ならば、点数が低くても怒る必要はありません。準備不足が原因だったとしても、良い教訓になったと考えて次に生かせばいいのです。一番まずいのは、本人が今後いろいろな場面で委縮してしまうことです。余計なことを気にすると集中できなくなり、その結果ミスが多くなり点数が下がります。そのような心理的なプレッシャーを子どもに与えないよう、大人側は大らかに構える必要があるのです。

② ガッカリした顔は子どもの前では見せない

それでもやはり期待しているから、点数が低ければ残念な気持ちになるものです。怒りはしなくても、ガッカリすることはあります。これは私たちも同じことです。しかしその表情は、できるだけ子どもの前では見せないようにしたいものです。子どもはその表情を見ていろいろと気にしてしまい、前述のようにマイナス方向に動いてしまいがちです。また子どもだって同じようにガッカリしているはずですから、一緒に落ち込んでも前向きな解決策は生まれず、むしろ後ろ向きの考え方が子どもに根付いてしまいます。

③ 今までできていた子ほど入試直前は要注意

ここまで書くと、「優秀なお子さんがいるご家庭がうらやましい…」とお考えの方もいるかと思いますが、実際はそう単純ではありません。今まで点数が取れている生徒は、入試直前に向けて点数が上がる余地が少なく、逆に今まで点数が取れてなかった生徒に追い上げられるから、精神的にプレッシャーを感じることがあります。そのような不安を入試直前に感じてしまうと、今まで大丈夫だったのが急に弱気になり、しかもそのような不安を乗り越えた経験があまりないから精神的に大きく崩れることもあります。

④ 「しなやかな心」を育てる訓練として

結局のところ、人は誰でも点数や結果を気にするもので、そこを避けて通ることはできません。しかし悪い結果を気にし過ぎると良い方向に向かわないことが多く、またある程度悪い結果に触れておかないと肝心なときに大きな失敗をしてしまう危険が生じます。要は程良いバランス感覚を持って結果を見るべきということです。失敗をしたら「良い経験ができた」と考え、できなかったところの解き直しをすればいいのです。良い結果が出たら素直に喜び、でも同じようにできなかったところの解き直しをすればいいのです。

さいごに

どのような困難にも立ち向かい、常に勝利することを理想とする人もいるかもしれませんが、すべての人がそうなれるわけではありません。ましてや子どもにそれを要求するには、その子の性格を踏まえ、しかも適切な時期にアプローチしなければ逆効果になることが多々あります。一見強そうでも些細なことでポキッと折れてしまうような心ではなく、どのような結果が出てもポジティブに捉えて次に向けての行動に移せる「しなやかな心」を持てば、持続的な成長が図れます。私たちはこのような「しなやかな心」を育てるために、テストを通していろいろな物の見方・考え方を伝える必要があると考えています。(大塚)

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