2016-05-26

編入試験について考える

連載コラム「海外子女教育でよくある話」


海外生が本帰国するタイミングは、中学受験や高校受験の時期とピッタリ合うとは限りません。そのため帰国予定時期が中学受験・高校受験と重ならない場合、編入試験について面談等でご相談されるケースが多く見受けられます。今回は編入試験について、よく出てくるお話をご紹介したいと思います。

①編入試験のポイント

編入試験はどの学校でも行なわれているわけではありませんが、帰国子女の受け入れに積極的な学校は毎年実施しています。編入可能な時期も学校によって異なりますが、中1の2学期から高2の2学期までならば、複数の学校でチャンスがあります。編入試験を行う回数も学校によって異なり、年2回なら4月と9月ですが、年1回のみという学校もあります。

募集人数は「若干名」となっている場合がほとんどで、受験者数によって倍率は大きく変動します。またその学年の生徒数が影響することもあるので、学年や年度によって状況が変わることもあります。一般入試に比べて見通しが読めない面があります。

学校によって試験で課される科目は異なりますが、大別すると「英数国の3科型」か「作文+面接型」の2つに分かれます。一般的には前者の3科型が多いのですが、帰国子女の受け入れに積極的な学校は後者の作文+面接型も実施しています。なおインター校生向けの作文+面接型の場合、英語エッセイが課される場合もあります。

編入試験の問題はほとんど公開されていませんが、3科型の場合は出題範囲を事前に教えてくれるケースが多く、(範囲が学校の進度と連動するため)試験問題は学校で実施された中間・期末テストに近いものが出されることがあります。その点数が現在いる生徒たちの平均より上であればOKという学校もあります。

3科型の場合、特に数学は中2終了時点で中3の内容が完了する学校も多いので、その場合は先取り学習が必要です。学習空間NOAHのカリキュラムはそのようなケースにも対応できる進度でカリキュラムを進めていますが、それでも編入試験向けに別途課題をこなす必要があります。先取りが進んでいる学校に編入学したい場合は、早い段階からの準備が不可欠です。

作文+面接型の場合でも、しっかりした作文・小論文が書けるようになるためには、ある程度の時間が必要です。そのようなタイプの編入試験を受ける可能性がある場合、早い時期から「作文・小論文講座」を受講することをお勧めします。

編入試験を受けたい学校には保護者の方から直接学校にお問い合わせ頂く必要があります。事前の学校見学も含めて、担当の先生と何回かお話しできると色々な情報が得られて宜しいかと思われます。

②行きたい学校があればチャレンジさせたい

ここまで書くと、「編入試験って大変かも…」と思われるかもしれません。情報が少なく実態がよく分からないのに、周りの生徒とは異なる勉強もしなければいけないので、生徒本人に高いモチベーションが必要となります。だから編入にチャレンジするかどうかは、「地元の公立中学校では心配…」というレベルではなく、「本当に行きたい学校がある」かどうかで決めるべきです。

さいごに

まだそのような候補校が決まらず漠然としている場合、「帰国先」「帰国時期」「希望する学校のタイプ」等によっては「編入にチャレンジしない」という考え方もあります。まずはご相談頂ければと思います。(大塚)

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