2016-06-25

英検について考える

連載コラム – 海外子女教育でよくある話


グローバル化が進んでいく世界において、実用的な英語の必要性がますます高まる中、英検も変革の時期を迎えています。今回は英検について、様々な観点から考えてみたいと思います。

①英検のメリット

英検は出題パターンが決まっていて対策が立てやすいので、初心者や低学年の生徒でも受験しやすいのが特長です。合格すればモチベーションが上がるので、英語に対する興味や関心を持たせるためには効果的です。

また中学・高校入試においては、2級や準2級を持っていれば有利になることがあります。書類選考での評価だけでなく、当日の入試点数への加点等、様々な形でプラスに働きます。

②英検の位置付け

しかし英検はあくまでも日本の学校で通用するものであり、それ以外の場面では別のタイプの試験が重視されます。例えば社会人はTOEICのスコアが求められるので、就職に向けての実績を伸ばしたい大学はTOEICのスコアアップに力を注いでいます。また海外の大学に留学したい場合はTOEFLが重視されていて、さらに日本の大学入試でも2020年以降は筆記試験の代わりにTOEFLのスコアを提出するケースが予想されます。

このように見ると、英検はあくまでも「入り口」であり、ある程度の学年・段階になったら次のステップ(TOEICやTOEFL等)に進むことも意識すべきなのです。

③「読む・書く・聞く・話す」のバランス

ところで現在のTOEFLは、より実用的な英語力を測れるよう、約10年前から「読む・書く・聞く・話す」の4つの要素をチェックできる試験内容になっています。4つとも同じスコア配分になるので、どのセクションもバランスよく実力を出せるようになることが求められます。

今回から英検も同じような方向に進んでいます。2級ではライティングが導入され、今までなかった「書く」要素が加わりました。また今までとは異なるスコア算出方法になり、各セクションが同じスコア配分になります。今までの英検ならば、「リスニングが苦手」あるいは「リスニングで点を稼ぐ」という生徒でも合格していましたが、これからは各分野でバランスよく答えられないと不合格になる可能性が高くなります。

さいごに

これからは、4要素のバランスを意識して英語力をつける必要があります。一般的な読み書きの学習はもちろんのこと、日頃から積極的に英語を聞き、使うことによって、英語の実力を伸ばしていきたいものです。そして「英検〇級を取る」のは目標ではなく通過点であると考え、将来英語を使う姿をイメージして、そのためには今何をすればいいかをご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。(大塚)

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