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教育コラム 「先生、その教育もう古いです!」

【第14回】 日本式の英文法は役に立たない?

英語授業

 英語の能力を4技能(読む・書く・聞く・話す)によって評価するよう、遅ればせながら日本も大学入試改革から民間試験のスコアを導入するようになります。日本では各種試験のスコアをどのように扱うか等の議論が行われていますが、要は今までの入試英語では「使えない」ので変えなければならないのが根本的な問題であり、遅かれ早かれ実用的な内容に切り替わることになるでしょう。
 ここで「何を変えるか」がポイントになります。今までの大学入試では、重箱の隅をつつくような文法問題が出されていましたが、そのような例から「日本の受験英語は文法に偏っている」という批判が出ていました。確かにマニアックな英文法に精通していても話せなければ実用性はありません。その点を踏まえ、会話等のコミュニケーション能力を伸ばせるよう、日本でも小学校から英語の授業が実施されるようになりましたが、時間数が少ないのでそれだけでは英会話ができるようにはなれません。それに対してインター校は英語が学習言語になるので、数ヶ月すれば英語で話せるようになります。
 しかし「英語が話せる」ことと「英語を構造的に理解する」ことは別の話です。英語で会話するとき、文法を気にするより意味が通じるかが重要なので、間違ったクセが身につくこともあります。実際にインター校生が英語のテストを受けても、すべての生徒が高得点を取れるわけではありません。日本式の問題形式に慣れてない場合もありますが、基本的な知識が欠落していることも多々あるのです。それでは将来的に英語力が伸びなくなってしまうので、できるだけ早い段階で正しい型を身につける必要があります。また小学生からインター校に通っている生徒の場合、中学受験で英語を利用した入試を受けられるチャンスが広がっているので、早い段階からテストに対応できる英語の学習を意識したいものです。
 学習空間NOAHでは、「スピードマスター英文法」を開講しています。この講座では、中学3年間分の英文法を1年間で学習するので、英語には慣れているが(または英検で上位の級を受験するが)英文法は学習したことがない生徒にはちょうどいいプログラムです。小学生・中学生を問わず、インター校生・日本人学校生も問わず、必要な時期に必要な内容を学習できるように設定しています。(文法の理解や論理的思考力の段階を考え、対象学年は小4以上を想定しています。)
 大学入試改革で今までの「知識・技術」が前提となるのと同様に、これからの時代で必要とされる「バランスのよい英語力」を身につけるためにも、まずは基本が大切です。「英語に慣れる」レベルより上の英語力が求められるならば、早い段階から英文法の学習をすることをお勧めします。