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教育コラム 「先生、その教育もう古いです!」

第2回 日本の英語教育はどう変わる?

英語学習

 以前から言われていたことですが、今までの日本の英語教育は文法を重視し、会話を軽視していたから、実用的な英語力が身に付かないと批判されていました。グローバル化が急速に進行し、国際的な競争力が求められる現代の世界において、英語が使えないことは致命的な問題です。
 この状況を改善するために、小学校から英語が本格的に導入されましたが、大学入試も大きく変わりつつあります。その中でも話題となっているのが、センター試験の代わりに導入される「大学入学共通テスト(仮称)」で、民間が実施する資格・検定試験を活用することです。具体的には、英検やTOEIC、TOEFLだけでなく、GTECのような新しい検定試験が挙げられます。
 ここでポイントになるのが、下の段にも掲げた「読む・聞く・話す・書く」の4技能で、現代の英語学習ではこの4つのスキルをまんべんなく身につけることが求められています。今回の大学入試改革でもこの4技能を測れるよう、外部の試験を利用することが検討されているのです。

英語の4技能・・・読む・聞く・話す・書く

 この変化に対応するために、学校では上記の4つのスキルを身に付けられるような指導が求められています。小・中・高を通し、今までの文法一辺倒の指導内容から脱却し、今まで以上に生徒が英語に興味を持ち、実用的な力を身に付けられるようなアプローチが必要とされています。
 しかしそのような指導に対応できる教員は少ないのが現状で、特に公教育の現場では教員の力量の差が大きく表れる可能性があります。私学においても、意欲的に改革を進める学校とそうでない学校の差が見えつつあります。そうなると各家庭においては、「学校選び」が今まで以上に重要になります。今までとは全く異なる英語教育を導入している学校でどのような授業が展開されているのかを、具体的に知っておきたいものです。
 そして入試だけに目を向けるのではなく、日頃からどのように学習するかを意識すべきです。特に「話す」ことについては、前回お話した「学力の3要素」の中にある「主体的に学習に取り組む態度」に直結するポイントになるので、小学生のときから様々な人たちと積極的にコミュニケーションを図ることは、その後に様々な形で役立つはずです。
 昔と同じことをしていたら、世界の変化に対応できません。海外にいても、日本にいるのと同じように過ごしていたらアドバンテージは生み出せません。今ここでどう過ごすかによって、お子様の将来は大きく変わるかもしれないのです。