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教育コラム 「先生、その教育もう古いです!」

【第8回】 インター校生は大学入試改革で有利になる?

プレゼン

 前回のコラムでは、大学入試改革と帰国生入試の関係を話しましたが、さらに絞って話をすると、インター校に通った経験のある生徒は、今回の大学入試改革で有利になると考えられます。ポイントは次の通りです。

① 実用的な英語力が求められる
 世界的により実用的な英語力が必要とされる中、大学入試でもTOEFLやGTEC等の民間試験を導入する可能性が出ています。これは国内生にとっては高いハードルですが、日頃から英語で学習してきたインター校生はチャンスが広がります。

② 思考力を問われる形式に強い
 インター校での授業では、ただ単に答えを覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」が問われる機会が多くなります。日頃からそのような意識を持って問題に取り組むので、論理的な思考力が養われます。

③ 表現力で経験の差が出る
 インター校ではプレゼン等で発表する機会が多いだけでなく、他の生徒の発表を聞く機会も得られるので、様々な例を見ることができます。このような表現力はマニュアルで得られるものでなく、経験を通して培われる面が大きいのです。

④ 記述問題への対応力
 インター校では学年が上がると毎週のようにレポートが課されることもあります。言語が違っても書くこと自体に慣れているので、字数が多い記述問題に対しても構成を意識して書くことができます。

⑤ 書類選考でのアピール材料
 インター校では、ボランティアや課外活動も活発に行われることもあります。選抜方法が多様化し、志望理由書・小論文・面接等が登場する機会が広がると、そのような経験はアピール材料になります。

 以上挙げてみましたが、これは大学入試だけでなく、高校入試・中学入試でも同じような傾向があります。どの入試においても、インター校経験を持っていることがプラスに働く可能性があるのです。
 ただし次の2つの点を忘れないでください。基本的な話ですが、海外で学習するインター校生は、これがどれだけできるかで、今後の伸びが大きく変わるのです。ご家庭の中で常に意識して、お子様と一緒に確認して頂けたらと願います。

★ ただ単にインター校に通うだけで英語等の学力が伸びるわけではありません。積極的に学校生活でコミュニケーションをとり、課題に対ししっかりと取り組むことが、大きな差につながります。
★ どの入試制度でも、今まで必要とされていた学力(知識・技能)が備わっていることを前提にしています。日本の学校に通う以上、日本式の学習に対応できるよう、海外にいる間に準備を進めることが絶対に必要です。