学習空間NOAH

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教育コラム 「先生、その教育もう古いです!」

【第13回】 これからの教育現場に講師は必要ない?

焦る先生

 いつの頃からか、予備校の有名講師の講義はオンデマンドで視聴できるようになり、個別指導では一人ひとりの弱点に対応した内容をすぐプリントアウトできるシステムが定着しています。インター校ではタブレットやノートパソコンが1人1台ずつ提供されていて、学習空間NOAHでも低学年向けの「Think! Think! 講座」でタブレットや映像を利用した授業を実施しています。このようにテクノロジーの進化は教育の現場にも大きな影響を与えていますが、今後はAIが教育現場に進出し、授業も今とは異なる新しい形になることが予想されています。
 そうなると、最先端のテクノロジーを駆使した「新しい教育」が中心になり、今までのように先生が教室で授業をする「古い教育」は消えてしまうかもしれません。(ちなみに最近よく話題になっている「10年後になくなる仕事リスト」に塾講師も載っているようです。ひえー笑)
 確かにより多くの子どもたちが最先端の技術に触れられるよう、そして一人ひとりに対応した学習プログラムが提供できるよう、これからの教育現場は新しいテクノロジーを導入する必要があると思います。(実際には予算等の都合で公立校の現場に普及できるかは疑問で、私立校との格差がますます広がる可能性がありますが。)
 しかし授業に関しては、先程の例を振り返ってみても、今までの授業に代わるメインにはなっていません。テクノロジーにはまだ弱点があるのです。
 例えば予備校講師のオンデマンド講座は、内容も非常に分かりやすく、一時停止や巻き戻しもできるので便利なのですが、それをPCで見ていてもあまり面白くないのです(※感想には個人差があります)。それは多分、教室内での生徒とのやり取りや周りの生徒との一体感等を含めた「熱気」が感じられないからなのです。(学習空間NOAHは「授業はライブ!」というこだわりを持っているので、余計にそう感じるのでしょう。)
 同じような面が、PC対応型の個別学習にもあります。学習内容で弱点があれば即座に対応できますが、表示されるメッセージはあくまでも定型文で、それで生徒が学習に対するモチベーションを上げられるかといえば、まだ弱い気がします(※これも感想には個人差があります)。だからこのような学習形式でも、チューターの存在やアドバイスが必要になるのです。
 生徒たちが学ぶとき、その内容だけでなく、どのような気持ちになるかも大切な要素です。学習空間NOAHは、これからのポストAIの時代を生きる人間には「モチベーション」「コミュニケーション力」「人間らしさ」が求められると考えています。そのような要素を盛り込んだ授業こそ、これからの時代では必要になると考えています。