学習空間NOAH

お問い合わせ
02-712-8101/8102
13:00〜21:00 月~土

教育コラム 「先生、その教育もう古いです!」

【第15回】 中学受験・高校受験の勢力図が大きく変わった?

平成から令和へ

 令和になるにあたり、平成の30年間を振り返る話題が出回っていますが、その中に中学受験・高校受験の難易度ランキングが大きく変動したことを紹介する記事が出ていました。30年前には目立たなかった学校が今では難関校になったり、逆にかつての名門校が低迷したり、その変化には改めて驚くものです。昔も今も変わらない学校もありますが、特に都市部の私立校は大きく様変わりしています。
 よく進路面談で受験校をお薦めするとき、その地域で育ったご両親の中には、学校名を聞いて明らかに難色を示されることがあります。その気持ち、分かります。昔はヤンキーが多くて、文化祭に行ったが怖くて足を踏み入れられなかった学校が、今では東大合格者を出すような進学校になったと聞いても、私だって信じられません(実話です笑)。
 そのような変化が起こった学校の多くは、何らかの改革を行っています。よくあるのが「共学化」「新校舎移転」「新コース設置」ですが、それだけでなく外部への発信力を高めたり、内部においても教育の質を高めたりしています。今までの伝統を尊重しつつも、時代の変化に対応した教育を取り入れています。いろいろな中学・高校の先生とお話させて頂くと、その努力が伝わってきます。
 またこの改革の中には、「帰国生」も重要項目となっています。帰国生入試で多くの生徒を集めている学校の多くは、国内の一般入試でも人気が上昇しています。帰国生を積極的に取り込むことで、英語のレベルを引き上げ、大学合格実績を上げる狙いがありますが、それはこれからの教育や大学入試改革の流れに合っているともいえます。
 でも結局大事なポイントは、「学校の教育方針」と「日々の活動の積み重ね」だと思います。目に見えて分かりやすいものばかりではありませんが、雰囲気は学校を見学すれば伝わりますので、日本に一時帰国する機会があればお子様と一緒に学校にもぜひ足を運んでください。(特にソンクラン休みの時期は気候もいいのでオススメです。)
 このような変動は、大学入試改革でさらに進むでしょう。いま見ているランキング表も十年後には様変わりするでしょう。昔のイメージやブランドだけでなく、現在の偏差値ランキングや大学合格実績も当てにならないかもしれない時代になります。だから私たち大人は今まで以上にしっかりと準備しなければいけません。学習空間NOAHでは、お子様やご家庭の状況を踏まえたアドバイスを中長期的な観点からお伝えできればと思っています。「受験はまだ先」というご家庭こそ、ぜひご相談ください。